驚くほどの収益
遊戯谷のCEO張福茂氏は、投資機構がこれほど頻繁にゲーム企業に投資するのは、ゲーム業界全体の成長を見込んでいるからだと述べ、「2000年の中国のゲーム市場は、日本や欧米の企業に独占されていたが、今では中国の業者が毎年出す新ゲームがすでに市場全体の半分になり、売上げ額も市場全体に占める割合がどんどん増えている」と説明する。
そしてリサーチ会社の「アイリサーチ」が発表した「2009-2010年中国オンラインゲーム業界発展報告」によると、2009年に中国のオンラインゲーム市場の規模は270億6000万元で、昨年に比べて30.2%増加した。
そして投資機構は、中国のゲーム企業から高い収益を得ている。盛大から資金を投入された遊戯谷は数ヶ月後に黒字となり、しかも黒字は1000万元を超えた。張福茂氏は「聞くと想像もできないが、こうした収益はこの業界ではわずかなもので、藍港や久遊などの利潤はさらに多い」と話す。
易観国際高級投資経理張鵬程氏は「中国には今、ゲーム業者が200社ほどあるが、ゲームさえあれば年間1000万元の収入が確保できる。業績がいいと5000万元を超える」と言う。