中国の省エネ・排出削減は「任重くして道遠し」

中国の省エネ・排出削減は「任重くして道遠し」。 「低炭素経済」が世界的な流行語となり、省エネ・排気削減が国際政治の舞台で活発に議論されているなか、中国のエネルギー消費状況は国際社会の注目をますます集めている。

タグ: 中国 省エネ 排出削減

発信時間: 2010-07-26 11:39:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2009年末時点で、非化石エネルギーが国内エネルギー消費に占める比率は8.3%に過ぎなかったという統計がある。このようなエネルギー消費構造は生態管理や環境保護に関して非常に不利である。よって、エネルギー消費改善の重点課題は言うまでもなく、消費構造を最適化する努力をして石炭の消費比率を下げることだろう。風力エネルギーや太陽エネルギーなどのクリーン非化石エネルギーが全体に占める比率を2020年までに15%に高めるという目標の達成も必須である。

エネルギー効率に関しては、生産量あたりのエネルギー消費、エネルギーシステムの効率指標のどちらを基準にしても、多くの先進諸国に水をあけられている。その理由は数多く、生産設備や技術の後れ、企業規模の小ささなどが挙げられるが、どれも問題の根は深い。事実、鉄鋼やコンクリート、電力、機械、建築など多くの生産分野で、単位生産量あたりに消費するエネルギーと原材料が、先進国の平均水準を大きく上回っている。

そのほか、エネルギーの無駄遣いという問題がいまだ解決されておらず、生産消費と生活消費のどちらにも存在する。地球全体の環境や生態の状況を考え合わせながら中国のエネルギー消費について現実的なことを言うならば、長く続いてきたアメリカ式の高エネルギー消費型の生活方式をコピーするようなことは明らかに不可能である。つまり、生産と生活の現代化水準を引き上げるためにある程度のエネルギーと環境代価を払わねばならない一方で、バランスのとれた新たなエネルギー消費のモデルを総合的に模索していかなくてはならないということである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月26日

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