重慶両江新区 |
重慶両江新区がこのほど正式に発足した。上海浦東新区、天津浜海新区に続く3つ目の国家級新区で、国が両新区に適用する政策がここにも適用されることになる。これは西部大開発の一連の取り組みにおけるシンボル的な事件だ。「人民日報」海外版が伝えた。
西部大開発の新しい10年計画が策定されたのに伴い、「西部の大開発、東北の振興、中部の勃興、東部の新たな飛躍」などの各プロセスが大幅に推進され、国が2009年から相次いで打ち出した13件の地域発展プランは、いずれも国の戦略に格上げされた。国家情報センター経済予測部の張茉楠副研究員によると、中央政府は内需発展戦略をタイミングよく打ち出し、級ごとに地域発展プランを展開しており、中国は今後新たな経済成長周期に入る見込みだという。
▽全国をカバーする13プラン
国が相次いで打ち出した13件の地域発展プランには、「関中-天水経済区発展プラン」「遼寧沿海経済帯発展プラン」「中部地区の勃興促進プラン」「長江デルタ地区地域プラン」などが含まれる。中国人民銀行の蘇寧副行長(副総裁)は「これほど多くの地域発展プランを集約的に打ち出したのは、国が地域のバランスの取れた発展を促進し、より多くの地域で成長の極を育成し、内需を拡大して金融危機に対応する上で必要なことだからだ」と指摘する。
国家発展改革委員会の張国宝副主任(国家能源局局長)によると、東北の振興戦略が打ち出された後、遼寧、吉林、黒竜江3省の国内総生産(GDP)は6年前の2倍に増加した。09年の遼寧省の外資導入額(実行ベース)は158億ドルで全国3位だった。東北の振興戦略は東北地域に巨大な変化をもたらし、外向型の経済が勢いよく発展し、東北民間企業の多くが全国的に名を知られるようになった。瀋陽遠大集団などは、年間生産額が100億元を超えた民間企業となった。