▽全国の6つのコア経済圏を建設
中国区域科学協会の楊開忠会長によると、地域の発展における都市間鉄道網や高速鉄道網の建設に伴い、今後は全国に6つの中核的経済圏が形成されるとみられる。
楊会長によると、沿海地域では、
環渤海経済圏が今度上昇して発展する見込みである以外にも、長江デルタ地区と海峡西岸との経済区、珠江デルタ地区と広西チワン族自治区北部湾経済区との
東海経済圏、
南海経済圏が急速に形を整えていくとみられる。また内陸部では武漢都市圏、長株潭都市群、成渝地区、昌九地区に依拠する
長江中・上流経済帯、中原地区、関中地区、国家エネルギー基地に依拠する
黄河中流経済帯と
京広線経済帯が形成されつつある。
現在、東部地区と西部地区の地域間格差は縮まりつつある。あるデータによると、第8次五カ年計画(1991-95年)期間の東部地区のGDP増加額は西部地区を5ポイント上回ったが、第10次五カ年計画(2001-05年)期間には差が1.74ポイントに縮まった。楊会長は「このことと中・西部および東北部の地域プランの実施とは密接な関係がある」と話す。
発展改革委の関係者によると、今後の地域プラン活動で、国は地域間格差の解消を引き続き地域のバランスの取れた発展に向けた主要任務に据え、地域の調整を一層強化し、経済と環境、また経済と社会のバランスの取れた発展を促進する方針だ。同委地区経済司の范恒山司長は「今後、国のプランに格上げされる地区では、経済成長の勢いが一層加速するだろう」と話す。
*ハ:「おおざと」に「番」
「人民網日本語版」2010年7月27日