「中国は二番底に向かう他の国々とは違う」とクレディ・スイスの陶冬は言う。「今年の経済成長は9~10%にはなるだろう。成長幅としては、持続可能な好ましい数字だと言える」。
中国経済のハードランディングへの過度な憂慮は無用だと投資銀行業務を扱っている野村證券は指摘する。「国内でも国外でも、情勢は2008年や2009年ほど深刻ではない。欧州危機もこの二年に全世界を襲った衰退の波ほどの影響力はない」と野村証券の中国経済専門家の孫明春は最新報告に記述している。
野村證券の統計によると、2008年から2009年までの世界金融危機により、中国の輸出が16%減少した。今回、ユーロ圏が昨年のように衰退したとしても、中国の輸出は昨年のように大きな下落にはならない。「現在のユーロ圏の危機が再び世界的な経済後退を引き起こすという確証がない限り、今回の欧州発の衝撃は2009年の規模を超えることはないだろう」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月6日