4.海峡西岸経済区
海峡西岸経済区は、福建を主体とし、台湾に面し、香港・マカオと隣接し、その範囲は浙江省南部、広東省北部、江西省の一部地域をカバーする、珠江デルタと長江デルタの2つの経済区をつなぎ、福州、アモイ、泉州、温州、汕頭の5大都市を中心に形成された対外開放、協調的発展、全面的繁栄がみられる経済総合体だ。海峡西岸経済区は、中国の沿海経済体の重要な構成部分として、全国の地域経済の発展において重要な位置を占める。
海峡西岸経済区はこれまでに、福建省福州、アモイ、泉州、ショウ州、竜岩、ホ田、三明、南平、寧徳、福建省周辺の浙江省温州、麗水、衢州、江西省の上饒、鷹潭、撫州、カン州、広東省の梅州、潮州、汕頭、掲陽の20都市にまで拡大してしてきた。
海峡西岸経済区の戦略的位置づけは、▽両岸(台湾と大陸部)の人々の交流と協力の先行地域▽周辺地域の発展に貢献する新しい対外開放総合ルート▽東部沿海地域の先進製造業の重要基地▽国内の重要な自然・文化・観光センター、としての役割を果たすことだ。
政策的支持:2009年5月14日、国務院は「福建省の海峡西岸経済区建設加速支持に関する若干の意見」を発布した。
2009年10月、福建省発展改革委員会は「台湾企業の投資を奨励する産業指導目録」を発表し、情報、機械、石油化学、冶金、紡績製靴、農・林・牧畜・漁業およびその加工、新素材、バイオおよび医薬、金融業、サービス業といった10大産業で、台湾企業の福建省への投資を奨励した。海峡西岸経済区は両岸の金融協力モデル地域へと発展しつつある。
「人民網日本語版」2010年8月12日