2.重慶両江新区
西部大開発戦略の具体的な実施として、重慶の「両江新区」が2010年6月18日に成立した。「両江新区」は上海の浦東東新区、天津濱海新区に続く中国で3番目の国家級新区で、内陸では唯一の国家級新区だ。「両江新区」は重慶市市街区の長江以北、嘉陵江以東に位置し、江北区と渝北区、北碚区の3つの行政区の一部区域を含む。計画面積は1200平方キロメートルで、そのうち開発可能な建設面積は550平方キロだ。
重慶の「両江新区」の戦略的位置づけは次のとおり。重慶市に立脚し、西南地区にサービスし、長江経済帯をよりどころに国内外を対象とし、「一つの窓口、二つの中心と三つの基地」、つまり西部内陸地域の対外開放の重要な窓口、長江上流地区の現代的な商業・物流センター、長江上流地区の金融センター、国家の重要な現代的製造業と国家ハイテク産業基地、内陸の国際貿易の動脈と輸出商品の加工基地、長江上流の科学技術革新と科学研究成果の産業化基地、を形成する。