中国社会科学院は22日、「産業青書:中国産業競争力報告(2010)」を発表し、中国の4つの代表的産業の現在の状況や今後の発展について次のような見方を打ち出した。新華社が伝えた。
(1)造船工業:競争力で世界トップ3入り
1990年代中期以降、欧州の造船業の衰退にともない、世界の船舶工業の競争は中国・日本・韓国の鼎立する局面が主流となった。1994年から2000年の間に、中国造船業は世界3位をキープし、世界市場に占めるシェアは4-7%で推移した。国際市場占有率では日本と韓国はいずれも30%を超え、中国は3位にとどまった。08年の造船三大指標をみると、造船建造量は総トン数2880万G/T(世界シェア29.5%)、新規造船受注量は5820万G/T(同37.7%)、造船受注残高は2億460万G/T(同35.5%)だった。建造量と受注残高は6年連続で急増し、三大指標のいずれも日本を追い抜き世界2位に躍進した。