(2)自動車産業:引き続き世界市場を牽引
中国は2009年に世界トップの自動車市場となり、今年も引き続き世界市場を牽引する見込みだ。第11次五カ年計画(2006-2010年、「十一五」)期間中、自動車製品の輸出額は急速な伸びを示し、06年の144億ドルから08年は286億ドルに増加した。国際市場でのシェアは06年の1.64%から08年は2.32%へと緩やかに増加した。
「十一五」期間中、中国自動車工業の貿易競争力指数は安定的な増加傾向を維持し、08年はゼロに近づいた。同指数でみると、中国自動車工業は04年にすでに米国を抜いており、今後も指数は一層上昇して、中国は第12次五カ年計画(2011-15年、「十二五」)期間中に自動車の純輸出国に転じることが予想される。同青書の予測によると、2010年にはグローバル経済の復興が進み、自動車市場をめぐる消費・ローン環境が大幅に改善され、世界の自動車販売台数は回復して大幅に増加するという。中国は09年のトップ市場として、今年も引き続き世界の自動車市場を牽引していくとみられる。