(3)製品油産業:市場シェアが上昇
中国の石炭産業は今後、国際市場シェアが一層低下し、その一方で製品油産業はシェア上昇が予想される。「十一五」以来、中国のエネルギー工業は新たな発展段階に突入し、競争力が大幅に高まり、さまざまなエネルギー製品の国際市場シェアが変化した。石炭の世界シェアは年を追って低下し、01年の13.11%から08年は5.53%に低下した。一方、石油の世界シェアは緩やかに上昇し、シェアの年平均は第10次五カ年計画(2001-05年、「十五」)期間中の0.84%から「十一五」期間は1.08%に上昇した。うち製品油は1.70%から2.63%に上昇した。
中国エネルギー工業の国際市場競争における位置づけは今後も根本的に変化することはなく、エネルギー製品の世界シェアは全体として低下し、石炭の世界シェアも一層低下するとみられるが、製品油市場は競争力の高まりが予想される。今年は経済の回復にともない、エネルギー生産総量が引き続き増加傾向を保つ見込みだ。