(4)鉄鋼工業:世界シェアが上昇
2009年、中国の粗鋼生産量は世界トップの5億6800万トンで、2-5位の日本、ロシア、米国、インドの生産量合計の2.2倍に達し、中国は世界の鉄鋼生産大国としての地位を一層強固なものとした。国際市場シェアは上昇し、特に04年以降は上昇傾向に拍車がかかって、08年は過去最高の12.09%を達成した。
中国は、粗鋼生産量と世界シェアでは世界的な鉄鋼生産大国だが、貿易競争力指数や顕示比較優位指数、品質競争力指数などをみると鉄鋼強国とはいえない。鉄鋼工業の競争力は一層の向上が必要だ。
中国の鉄鋼企業が潜在力の掘り起こしや改良に力を入れ、技術の進歩を重視し、コスト引き下げによって効率を上昇させ、製品のグレードアップを進めたことや、コスト面での優位性により、中国の鉄鋼製品は引き続き国際貿易市場で一定の地位を保った。今年の鉄鋼工業の競争力は引き続き上昇傾向を示すとみられる。
「人民網日本語版」2010年8月23日