玉石混交状態にある国内屋外広告業界は、かつての大変革を経て、大々的な整頓と淘汰が行われ、ようやく活路を見い出だしつつある。「国際金融報」が伝えた。
市場研究会社CTRによる、広告費に関する最新統計データによると、マクロ経済政策の加速が市場の一般予測を上回り、消費刺激が引き続き推進されている状況のもと、上半期の中国広告投入額増加幅は17%、全メディアの広告投入額は2770億元に達し、前年同期比増加幅は過去4年の最高となった。とりわけ注目すべきは、屋外広告費が同比23%増の136億7500万元に達し、テレビ・新聞雑誌のなどメディ増加幅を上回ったことだ。
過去の諸原因により、国内屋外広告業界への参入条件は極めて低く、「一攫千金狙い」が無数に同業界に押し寄せた。業界企業は7万社以上に達し、市場は混とんとした状態に陥った。また、屋外広告は制作レベルが低く、作品のクオリティは劣悪だった。緻密に観察すると、決定的なダメージを被るのは弱小企業が多く、強者がますます強くなるという構図が生まれた。実力を備えた企業も、一瞬のうちに損失を被ることもあるが、メディアの資源整合と広告作品のモデルチェンジがスムーズに行きさえすれば、次なるチャンスは必ず訪れる。
米PQメディア社の最新予測報告によると、世界広告業で2009年に成長が最も著しかった分野はデジタル屋外広告で、2010年も世界で10.1%の成長率が見込まれる。このようなすう勢は、2014年まで向こう5年間続く見通し。国際的に成長をリードしているのは、中国、インド、ブラジル、カナダの各国で、アジア太平洋地域は、デジタル屋外広告の成長が世界で最も速いエリアとなっている。
「人民網日本語版」2010年9月3日