中国企業連合会と中国企業家協会は4日、2010年中国企業上位500社ランキングを発表する。ランク入りした企業の営業収入の下限が前回の105億4千万元から、今回は110億8千万元に上がり、1千億元を超えた企業は6社増えて63社に達した。500社を合わせた資産総額は91兆3千億元に上るという。
500社の売上高利益率の平均、総資産利益率の平均、純資産利益率の平均は、いずれも世界企業上位500社と米国企業上位500社の数値を上回り、営業成績はトップを維持した。大陸部企業上位500社で米誌「フォーチュン」の世界企業上位500社入りした企業は前年比9社増加し、過去最大の増加幅となった。また金融危機発生以来、中国の大企業は販売をはじめ、競争戦略、産業構造、組織構造などの各方面で徐々に変化を遂げており、これまでのような多国籍企業の追随者から多国籍企業への挑戦者に変わりつつある。
国有資産監督管理委員会(国資委)の黄淑和副主任によると、中国の大企業と世界的な有名企業とでは、規模、管理、メカニズム、革新力、国際化経営などの面でなお大きな開きがあるという。
▽「大きいが強くない」は過去のこと 自主革新力が向上
中国企業上位500社の営業収入は01年の6兆1千億元から、09年は27兆6千億元に急増し、年平均増加率は18.3%で、同期の米国企業500社の平均3.1%や世界企業500社の平均5.7%を大きく上回った。今年、世界企業500社入りした大陸部企業は43社で、米国、日本に次ぐ3位となり、世界の大企業の中での位置づけが一層高まった。