外国人はなぜ中国を理解しないのか?

外国人はなぜ中国を理解しないのか?。

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発信時間: 2010-09-15 10:54:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

チョーク氏は「今年の夏、中国の甘粛省に行くと、そこの農村地区の人は純朴で友好的だったが、生活は苦しく、みな自分の生活を変えようと必死になってがんばっていた」と述べた。またチョーク氏によると、中国の現在の国内総生産(GDP)の一人当たり平均はチョーク氏の生まれた英国の約10分の1で、米国と比較すれば微々たるもので、巨大な人口を抱えて、中国経済はまだ「巨人」と呼ばれるには値しない。見るべき点は、中国と発展した経済体の多くとを比べると、一人当たり平均所得や発展の質といったハード面の指標での差が小さくないだけでなく、科学技術をめぐるギャップや教育レベル、社会保障の水準といった多くのソフト面での実力格差が一層大きいということだ。欧米では多くの人々がマズローの「欲求段階説」で最上位にある「自己実現」をはかろうとしている時に、中国ではなお数億人の農村居住者たちが衣食住といった基本的なニーズを満たそうとあくせくしている。人々のニーズはさまざま、悩みもさまざま、ということだ。

中国の経済学者たちと交流した時に、彼らは次のような予測を示した。中国では毎年都市化成長率が1%前後に達し、およそ一千万人以上の農民が農具を捨てて都市に移り、「チャイニーズドリーム」を紡ぐようになり、こうしたプロセスは今後何年も続くことが予想される。このペースで計算すると、10年後には都市化率が約55-56%になるが、発展した経済体の80-90%とでは非常に大きな開きがある。中国はなお、所得格差の解消、新たな雇用機会の創出、社会保障の整備、産業のグレードアップといった一連の課題に対応するために努力しなくてはならず、中国の多くの都市では今後長期にわたり、冒頭の欧州の友人が目にしたような「不完全な都市化の特徴」が存在しつづけることになるとみられる。

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