外国人はなぜ中国を理解しないのか?

外国人はなぜ中国を理解しないのか?。

タグ: 外国人 中国

発信時間: 2010-09-15 10:54:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

昨年、私はあるシンポジウムに参加した。議題は新聞が姿を消すかどうかだった。欧州からの参加者が2つのチームに分かれ、口角泡を飛ばして議論を戦わせていた。不意に彼らは私に、なぜ発言しないのか、新聞が発達した中国で人々はこの問題に関心がないのかとたずねてきた。私は次のように答えた。中国には7億人の農民がおり、その多くが新聞をトイレットペーパーとして利用している。2億人の出稼ぎ農民の多くが、新聞を工事現場の小屋の補修に使っている。数億人いる都市部住民のうち相当の人が、廃品を拾って家計の足しにしており、新聞の値段は紙くずよりも高いので、非常に歓迎されている。私の父母のような膨大な数の中高年サラリーマン層はインターネットを使わない。こうした人々は新聞を見ないとしたら、一体何を見るのだろうか。欧米では地下鉄駅などで無料の新聞や雑誌を提供していることがあるが、もしも中国で同じようなことをしたら、年輩の男女が大挙して押し寄せ、新聞を集めてもって帰り、廃品回収業者に売って生活の足しにすることだろう。中国の農村で新聞をトイレットペーパーに使う人の数は米国の総人口よりも多いとみられる。よってこの問題について、中国人は実際のところ大した関心をもっていない、と。

事実、あまりにも多くの人が中国の国情を理解していないし、中国人の関心を理解していない。西側諸国の人々が中国に寄せる、成長を急ぐあまりに苗を引っ張って抜いてしまうような本末転倒の期待と要求とに応えることはできない。中国人として、自力更正や自己開示を行い、外国人に中国が獲得した成果を知らしめるとともに、成長の裏にある苦悩も伝えることが私たちに求められている。

*筆者の蒋旭峰氏は、新華社駐ワシントン分社の経済担当記者。最近は「バフェット伝」や「ドラッカーの日記」などの多くの書籍の編集・翻訳作業に参加。国内・海外の経済学界の著名人を多数取材している。

「人民網日本語版」2010年9月14日


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