最低1平米600元 海外不動産業者が北京で物件販売 

最低1平米600元 海外不動産業者が北京で物件販売 。

タグ: 中国 不動産 

発信時間: 2010-09-21 16:38:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

海外の不動産業者は国内経済が危機から立ち直れないでいる中、“羽振りのいい”中国市場に熱い視線を注いでいる。今回北京で行われた秋の不動産フェアには、20以上のプロジェクトが参加し不動産物件の販売を行った。最も安いものは1平方メートル600元(約7700円)という物件もあり、参加者を驚かせた。中国経済日報のウェブサイト「中国経済網」が伝えた。

「中国人客150人が別荘を買ってくれた。50万ドル(約4300万円)以上でグリーンカード(永住許可証)を取得できるからお得なんだよ」と話す韓国人の金さん。中国人客150人が別荘を買ったリゾート地は韓国済州島にある「ラオンプライベートタウン」。パンフレットには「きれいな内装に家電も完備。済州島初の“中国村”へ」とうたわれている。金さんによると、中国人客150人の不動産契約額は計2億元(約26億円)に上る。ただ単価自体は1平方メートル1万8千元(約23万円)と安い。178平方メートルの物件を買えば、いまなら韓国の永住許可証がもらえるほか、リゾート地のゴルフ場やシャトルバスなどが無料で利用できる会員特典もついているという。

済州島の中国村は、中国投資市場の縮図にすぎない。仲介機関の統計によると、不動産価格の抑制策が打ち出された後、北京の不動産投資が減少、多くの中国人投資家が投資の矛先を海外に移した。こうした中、一攫千金が見込める中国人客を目掛けて海外の不動産業者が殺到している。今回の秋の不動産フェアには米国、オーストラリア、カナダ、日本、インドネシア、韓国など20以上のプロジェクトが集まった。うち日本とインドネシアは初参加となる。

展示会場では、勢いづいた海外の不動産物件が価格面で北京の物件を圧倒した。米ホテル最大手マリオット・インターナショナルの物件説明書には、50万ドル(約4300万円)投資すれば、家族全員が米国の永住許可証を取得でき、元利金は5年後に同ホテルが返還するほか、3万7500ドル(約320万円)の利益金があると書かれている。タイの不動産開発会社Fragrant Real Estate Development Groupの販売担当者によると、同社の物件はいずれも豪華内装で家電付き、管理費は1平方メートル5元(約64円)。スポーツジム、サウナ、ブロードバンドサービスが無料で利用できて、平均単価は北京市の近郊(第5環状線の外)にある物件と変わらない。「ほかの国の展示場も回ってみたが、北京の不動産価格が一番高いよ」とあるプロジェクト責任者はため息を漏らした。

手ごろな価格が多くの来場者を引き付けた。タイ物件の購入を検討していた北京市民の王さんは「この物件はバンコクにあるから、にぎやかだよ。平均単価も1平方メートル2万元(約26万円)程度でまずまず。僕たち年寄り夫婦にはぴったりだよ」と語る。秋の不動産フェア組織委員会の統計によると、開催2日前の17日午後4時現在、海外物件購入の意向を示した顧客数はすでに500組近くに上っており、特に米国、韓国、マレーシア、英領ケイマン諸島がいずれも80組程度と人気があった。

「国外の不動産、とりわけ米国の不動産は1年余りの調整を経て、価格はたたき売りのような低水準まで落ち込み、しかも不動産物件の供給量が急増している」。北京の国際コンベンション会社、ホールズ社の李会長は「北京の不動産市場の優位性が弱まったほか、人民元値上がりの追い風もあって、欧州やオーストラリアの不動産の投資価値が高まった。こうした中、国内経済の低迷に頭を抱えていた海外の不動産業者が中国市場をますます重視するようになっている」との見方を示した。

「人民網日本語版」2010年9月21日

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