▽消費スタイル 楽しみを求めた高級品消費 レジャー・娯楽を重視
社会的富が蓄えられる中、ビジネスパーソンの消費能力も同時に高まり、消費スタイルは物資的な欲求を満たすものから精神的な欲求を満たすものへと進展している。主には以下の3つの面に表れている。
(1)自動車やデジタル製品などの買い替え
CBESの調査によると、2010年に自動車の購入または買い替えを予定しているビジネスパーソンの多くが輸入車、高級車を選ぶと答えている。また種類についても多くがハイエンド製品を選ぶとしており、うちデジタル1眼レフカメラの割合が58%で、2009年の55%、2008年の34%を上回った。
(2)流行の高級品を購入
ビジネスパーソンというと、これまでは保守的で堅苦しいイメージだったが、今はおしゃれで若さ溢れる都会的なイメージへと変化している。最新の携帯電話を好み、買い替え頻度は一般消費者と比べ8.5ポイントも高い。また高級職のビジネスパーソンにとって腕時計を身に付ける意味合いも変化しており、これまでは単に時間を知るための道具だったのが、今はステータスの象徴となっている。保有率は50%、購入意向率は5.7%とその他の層を大きく上回っており、平均の購入予定価格も1万7千元(約20万円)に達している。
(3)レジャー娯楽の増加
ビジネスパーソンの生活や仕事に対する姿勢も大きく変化している。重心が仕事から生活に移り、生活の質をより重視するようになっている。データによると、「仕事よりも生活を楽しむために時間を使いたい」と答えたビジネスパーソンは前年の58.4%から今年は66%に増加した。生活の楽しみ方は書道・絵画、茶道、釣りなど伝統的な余暇の過ごし方が人気を集めており、伝統への回帰がみられる。特に高級職のビジネスパーソンにその傾向が強いという。
「人民網日本語版」2010年9月27日