中国の高度先進技術は既に国際基準レベルに達し、宇宙飛行、風力発電等の技術は世界のトップレベルにあり、電子工業の発展によるレアアースの需要は益々増加してゆく。統計によれば、中国のレアアースの需要量は、毎年約5万から6万トンで、中国のレアアース採掘量全体の半分を占める。中国の現在のレアアース開発速度でいけば、数10年後、中国は自給自足が困難となり、「レアアース大国」から「レアアース不足国」へと変わり、中国の最先端技術の発展にとっても極めて不利になる。本紙記者のインタビューで、徐光憲教授は次のように語った。「誇張ではなく、レアアースがなければ最先端技術はない」。
レアアース業界の発展には規範化と管理が必要
2006年6月26日、国土資源部は、2007年から全国の各レアアース鉱床の生産を制限し、レアアースの総生産量が7.4トンを超えてはならないことを決定した。
2009年から2010年の間、中国は引続きレアアース業界に対する管理を強化し、全国でレアアース業界の整備を行い、生産能力の低いものを淘汰して、レアアース業者を100数社から20社に減らし、包頭で最初のレアアース備蓄制度を構築する。国土資源部のレアアース鉱床等、鉱物資源の開発秩序の特別整備行動で専用サイトを開設し、工業・情報部は5月13日にレアアース業界参入条件についての意見を収集し、中国科学院のレアアース研究の専門家は全国レアアース大会の召集を計画中である。これらは皆、レアアース業界の規範化と発展の推進力となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月15日