大連市
CNNはこのほど番組内で、ビジネスに最適な中国の5都市を発表、意外にも世界的に人気が最も高いとされる北京、上海、広州の中国三大都市は選ばれなかった。その5都市に入ったのは、蘇州、青島、大連、寧波、深セン。「中国経済網」が伝えた。
同番組は、北京は中国の政治・文化の中心、上海は経済・金融の中心である代表的都市だけに、多くの外国人は中国でのビジネスの際にまず北京あるいは上海を検討するとした。もっともこのような選択はもはや理性的ではなく、北京、上海はすでに中国のシンボルではあるが、決して商業発展に最適の都市ではなく、とりわけ中小企業にとって難しいと指摘した。
米誌「フォーチュン」が中国50都市の企業経営者1278人を対象に行ったアンケート調査によると、政策環境、ビジネスコスト、あるいは実際のQOL(生活の質)の面をそれぞれみても、北京、上海、広州はいずれもすでに中国でビジネスに最適な都市ではなくなったとの回答が集まった。同調査では中国で最もビジネスに適した都市には蘇州が選ばれ、この630万人の人口を有する都市は、中国のさしずめ「別天地」と称された。経営者らの蘇州に対する評価は非常に高く、多くの人は蘇州が将来、中国の次の中心になる可能性があると認識している。
第2位は青島。天然の良港と日本・韓国に比較的近い地理的優位性が主にポイントとなった。市内に新たに建設された貨物ふ頭の開港に伴い、青島は今後、世界上最大の鉄鉱石集散センターとなる可能性を秘めている。第3位は深セン。中国改革開放の先陣を切った代表的存在である深センは、海外投資先として依然、魅力に満ちている。第4位は寧波。中国のアパレル、軽工業、輸出製品の生産の中心として、なおも極めて大きな成長潜在力がある。第5位は大連。アンケートに回答した多くの経営者らは、大連は中国で最も美しい都市であり、今後10年で大連は中国北部で原油輸入第一の港、さらには中国随一の半導体チップ生産基地となると認識している。
「人民網日本語版」2010年10月18日