人民元切り上げをしない方が中国にとって危険?

人民元切り上げをしない方が中国にとって危険?。 1980年代中頃、アメリカの手によって日本円が急激な円高へと仕向けられたことによって、日本経済は数十年にわたる停滞に陥り、日本経済が覇権的地位を得ようとする挑戦ももくずと消えた。日本は事実上、金融の「切腹」をせざるをえない事態に追い込まれたのである…

タグ: 人民元 切り上げ 円高

発信時間: 2010-10-25 10:39:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

現在の状況でこの目的を達成するには、人民元為替を現状維持させることが近道になるかもしれない。そうすれば経済が急成長中の中国は、経済が疲弊したアメリカがとるような超低金利社会に入り、貯蓄を持つ者に資金を不動産市場へと投入させることになり、銀行の貸し付けが国内総生産(GDP)を大きく超えて加速してゆく――これこそがバブルを作り出す効果的な策となろう。

現在の市場は一部の新興経済体に対して余りに好意的であり、このことを懸念する人も多い。10年の平均利益で計算すると、インドとインドネシアの株式市場の株価収益率はすでに40倍を超えている。100年待てるような強靱な忍耐力がない限り、メキシコが先ごろ発行した収益率5.6%の100年期債券を買うことはできない。このように、全世界の成長基調や楽観的な観測は中国に頼りきっているのである。もし中国にバブルが出現し、それが弾けたら、大規模な商品市場が人々の心配をよそに根本から作りかえられるだろうし、第二のデフレが起こり、新興市場の成長が終わりを告げることになるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月22日

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