消費者調査大手Kantar Worldpanel Chinaが13日発表した報告書によると、小売り最大手ウォルマート・ストアーズと中国の小売り大手、好又多(トラストマート)が完全に合併すれば、低価格の消費者向け製品(FMCG)を扱う中国最大の小売りメーカーが誕生する。「FMCGメーカーのM&A(企業の合併・買収)による小売市場の集約化には向こう数年間、依然として大きな可能性がある」という。中国紙、国際金融報が伝えた。
Kantar Worldpanel Chinaの慮堅社長は「中国のFMCG売上高全体に占める近代的な小売販売ルートの割合はわずか46%に留まっており、ほとんどの小売りメーカーが店舗拡大や業態の多様化などにより急成長する市場における地位を築いている。全国範囲で絶対的な地位を確立している小売りメーカーはまだなく、ここからも中国の小売りメーカーの競争力が今まさに成長中であることがうかがえる。しかも、これらメーカーは一部の地域市場において、明らかな優位性を持っていることが多いという。