「おやつはネットで買えば、すぐに届けてくれる」という中国政法大学の学生、小田さんはもう1週間も寮から出ず、都市部の「お宅経済」産業の恩恵に浸っている。いまや「お宅経済」が各界で熱い議論を呼び、経済方式の新たな革命を引き起こそうとしている。人民日報海外報が伝えた。
▽「お宅」に潜む巨大産業
北京郵電大学情報経済競争力研究センターの曾剣秋教授は「お宅経済という概念はまだ形成の過程にある。その中には生産関係や消費関係も含まれ、家庭の情報サービスを中心に生まれた経済生産方式といえる」と説明する。
電子決済サービスの「易宝支付」(yeepay)の余晨総裁によると、「お宅経済」は広い意味で取引、情報、娯楽のいずれも含んでいる。その実体は、電気通信やインターネットの発達により誕生した遠距離サービスだ。そこには、今最も盛んなインターネットショッピングやオンラインゲームから、SOHOといった在宅でのアリバイやビジネスまで含まれる。
新しい生活スタイルや社会現象、文化現象が現れる時にはきまって新しい経済現象、消費生活スタイルが派生する。インターネットや電子情報産業の著しい発展が技術面でその可能性を引き出したといえる。いまや「お宅経済」はインターネット市場の発展を担う主力となった。バーチャル世界と現実の世界を結ぶ「お宅」というインターネット用語は、低コスト、高効率、若者主体といった特徴をもつ。