▽「お宅経済」が生んだ産業チェーン
中国インターネット協会の高新民副理事長は「2010中国インターネット大会」で、「お宅経済」の急成長にともない、関係が密接なインターネットネット広告やオンラインゲーム、コミュニティサイト、電子商取引、オンラインエンターテイメント、第3者電子決済および物流宅配、インターネット通信、コンピュータのハードウェアなどの関連業界が活気づいていると指摘。
中国の調査会社である易観国際(Analysys International)の最新データによると、2010年第3四半期(7-9月)のインターネット小売市場の売上高は前年同期比100.4%増の1342億元だった。ユニクロはインターネット上に旗艦店を開業してわずか10日で1日の売上が50万元以上に達した。これは全国25店舗の売上の合計に相当する。現在ではアパレルからアクセサリー、レストラン、航空チケットまでどんな商品でもインターネット上で買うことができる。
北京のマンションや大学の入り口では宅配会社のトラックをよく見かけ、商品を取りに来る「お宅」たちの姿が後を絶たない。インターネットと現実をつなぐ糸として宅配産業は急速に成長している。第3者電子決済サービスもこの変革の風に乗り業績を伸ばしている。この2年で電子決済は2倍のペースで成長。2010年上半期の第3者電子決済市場の取引額は4546億元(前四半期比33%増、前年同期比89%増)に上った。招商銀行は最近、掲示板やブログ等を通してユーザーと緊密な関係を構築しようと、国内初となるユーザー参加型の電子銀行サービスを始めた。
「人民網日本語版」2010年11月5日