第三のリスクは、生産率の向上だ。2010年から2015年の5年間、雇用の経済成長への貢献度が持続的に低下する一方、資本の深化による成長への貢献度が高まる。投資がGDPに占める割合を47.5%からさらに押し上げるのは難しい。このため、高成長を実現する唯一の方法は生産率を改善すること、つまり資本と労働力を効率的に利用し成長を促進することだ。「第12次五カ年計画(2010-2015年)の提議では、GDPの伸びの質により注目した政策に転換しているのが見て取れる。より効率的に資源を使って成長することが、中国政府にとって将来最も重要な任務となる。
中国の経済成長は主に内需と投資を原動力としているが、今後は消費がそれに代わる。中国は日本を抜いて世界第二の経済大国となったが、国民1人当たりのGDPは日本が1974年に到達した5千ドルを下回っている。中国経済にはまだ大きな成長の可能性がある。
「人民網日本語版」2010年11月9日