中国社会科学院直属の出版社、社会科学文献出版社は18日、北京で発展改革青書を発表し、中国経済はV字型の景気回復を実現した、との見方を示した。中国国営の新華社通信が伝えた。
青書は、金融危機で世界経済が落ち込む中、中国政府は適切な措置を講じて経済をいち早く立て直し、V字型の回復を実現したことにより、世界経済の成長に大きく寄与した、と指摘する。
青書によると、2009年は世界経済が第2次大戦以来のマイナス成長に陥り、国際貿易もこの60年で最悪の落ち込みとなり、21世紀に入って経済発展が最も困難な一年だった。こうした厳しい情勢にかかわらず、中国の国内総生産(GDP)は2009年、33兆5千億元(約420兆円)に達し、前年比8.7%の伸びをみせた。これは所期の8%目標を達成しただけでなく、世界経済の伸びを大きく上回り、世界経済の回復を牽引する原動力となったという。
青書はまた、中国は危機への対応と急速な回復で世界の注目を集めたことで、成熟した責任ある大国の姿勢を世界にアピールした、としている。
「人民網日本語版」2010年11月19日