最近、日本円が継続的に上昇している。ある日本メディアの報道によると、現在、日本に暮らす中国人は約80万人、うち留学生が13万人に上り、日本円の上昇が彼らの生活に直接的な影響を与えているという。「法制晩報」が伝えた。
日本旅行に詳しい亜洲通訊社の徐静波社長によると、日本円上昇は中国人に資産管理におけるレート活用の新たなチャンスをもたらし、日常の出費もかなり節約できることになった。だがその一方で、一部の中国人にとってはさまざまな困難をもたらすものとなった。たとえば一年間の留学にかかるコストは少なくとも1万元は上昇したという。
▽単身女性の場合:帰国を遅らせて結婚費用を貯める
東京都で働いて5年目になる王玉さん(仮名)は、両親が取り決めた中国での縁談があり、年内にも帰国して結婚するつもりだったが、日本円がますます上昇するのをみて計画を変更した。もう少し日本で働いて結婚費用を貯めることにしたという。
王さんによると、周りの友人たちの多くは日本円上昇をまたとない機会として利用し、連れだって海外旅行に出かけている。友人の一人などは最近、欧州と韓国への旅行の準備を始めたという。
▽実業家の場合:好機に乗って利益3割プラス
日本円の高止まりは、日本で商売をする中国人にもメリットとなっている。千葉県でカバンのビジネスを手がける常勝さんも、円レート上昇で一儲けした一人だ。
常さんによると、中国からのカバンの輸入価格が下がり、自分でも好機に乗ったと思ったという。常さんの利益は日本円上昇で前年比30%増加した。
「人民網日本語版」2010年11月22日