12月3日、中国の京滬(北京-上海)高速鉄道の新世代動力ユニットの最高時速が世界の鉄道試験運転記録を塗り替えた。この報道が出てすぐ、日本の鉄道専門家は再び中国の高速鉄道は日本の新幹線技術の盗作だと主張した。米メディアは12月6日の報道で、この日本の専門家の行動は、日本のかつての地位を中国の高速鉄道産業にのっとられたことによる嫉妬心と挫折感によるものだと報じた。
米国全国放送会社(NBC)の報道によれば、中国の京滬鉄道の高速列車は時速302マイル(約486km)の驚くべき速度を実現し、3ヶ月前の同じく中国列車が打ち立てた世界記録を更新した。そして、この報道が出てすぐ、日本鉄道車両輸出組合(JORSA)の責任者倉沢泰樹(Yasuki Kurasawa)は以前の専門家の意見を再度、繰り返した。「中国人は自国の技術を基礎にした高速鉄道を開発したと言っているが、それは違う。その列車に使用されているのは日本の新幹線の技術である。」
倉沢の声明は、その他多くの日本の鉄道専門家達の心の声を代弁するものだった。しかし、彼らは発言する際に中国の列車が新記録を打ち出したことについては何も語ろうとしない。彼らがこの瀬戸際でこのような主張をするのは、自分を越えられたという嫉妬心と挫折感からであろう。これらの日本の専門家達の観点は、かえって中国の世界高速鉄道産業における台頭を顕著なものにした。中国はこれまでのような単なる消費者ではなく、製造者となったのである。
また、記事では米国鉄道の現状についても分析を行っており、米国は世界トップクラスの輸送鉄道技術を持っている一方で、高速鉄道関連の専門家はいないと指摘する。欧州の鉄道専門家によれば、米国は短距離旅客輸送において全くといっていいほど建設を行っておらず、「鉄道国家」とは言いがたい。中国に比べても、米国の鉄道ネットワークは「時代遅れ」と言わざるを得ない。それはいかなる高級車であっても自転車道を自由には走れないのと同じで、現有の鉄道に改修を行うだけでは米国の問題は解決できなくなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月9日