次世代高速列車「和諧号(CRH380A)」
中国国務院の張徳江副総理は7日、第7回世界高速鉄道大会で、中国政府は高速鉄道を優先発展の戦略的新興産業に組み入れていると明らかにした。今後は国家財政による資金投入や建設用地の確保、技術革新、経営環境などで支援を強化する方針だ。
欧州以外の国で世界高速鉄道大会が開催されたのは今回が初めてで、劉志軍鉄道部部長は「今の中国は高速鉄道営業距離が世界最長で、建設中の高速鉄道の規模も世界最大だ」と、世界高速鉄道大会が中国で開催された背景について説明した。
中国は高速鉄道の発展が世界で最速の国だ。中国大陸部で運行されている高速鉄道の総距離は7531キロで、建設中の高速鉄道は1万キロ以上に上る。2012年には42本の高速鉄道旅客輸送専用路線が完成し、中国の高速鉄道の総延長は1万3000キロを超えて、2020年には1万6000キロメートルに達する見込みだ。
今後3年間の中国高速鉄道への建設投資額は9000億元(約11兆円)に達し、新たに9200キロの高速鉄道が竣工される。
中国高速鉄道の急速な発展は、世界180余りの高速鉄道関連のメーカーを引き付けている。