中国経済と資本市場の展望

中国経済と資本市場の展望。 来年から中国では「第12次5カ年計画)」期が始まる。「第12次5カ年計画」は、経済構造の調整など遠大な目標を掲げ、意気込みにあふれている。現在の中国の経済成長は日本の40年前、韓国の20年前によく似ている。そこで、日本の40年前、韓国の20年前の経済状況を分析することは、中国の経済状況を見定める手助けになる…

タグ: 中国 経済 資本 市場

発信時間: 2010-12-15 17:33:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

現在の状況からみると、日本や韓国の成長モデルは中国にとって最も良くないものである可能性が高い。なぜなら、中国の経済と日本や韓国の経済はやはり異なり、特に規模や地域間の差異は大きい。東南アジア諸国の経済も含めて考えると、日本1国の経済の鈍化は東南アジア諸国の経済発展をも減速させる。いわゆる「雁行形態」である。日本は中国以外の国の経済発展をけん引してきたが、目下、こうした状況が中国にも発生しているため、中国経済の成長速度の調整にはさらに時間が必要である。

中国の経済は地域順に発展している。その順序は、経済特区、珠江デルタ地域、長江デルタ地域、東部地区、中部地区、西部地区である。日本や韓国の成長モデルは中国にとって参考にはなるものの、その成長速度は、中国の経済構造調整の最も良くない結果である可能性が高い。

よって結論としては、中国の経済成長は減速させる必要があるが、日本や韓国の方法で減速させることはできない。例えば1人当たり自動車保有台数について言うと、中国の現在の状況は日本や韓国とそう変わらないが、中国の自動車業には大きな発展の余地がある。絶対規模は拡張させながらも、成長速度は減速させなければならない。つまり、中国の自動車販売・生産の成長率が20~30%を維持することはないが、長期的に見て、10~20%は維持されるとみられる。この速度を維持し、絶対規模を拡張するだけでも驚くべきことである。

中国経済が今後10年間、過去10年間の平均成長率10.3%を下回る8%を維持し、インフレが3~4%、人民元の対米ドルレートの上昇幅が3%以内にとどままることができれば、2020年の経済規模は現在の4倍になる。中国の現在の経済規模は5兆ドルであるから、2020年には20兆ドルに達し、世界最大の経済国になるのだ。

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