(3)農民の平均収入が8.3%増加
農業部がまとめた統計によると、今年の農民一人当たりの平均純収入の実質増加率は、過去4年間の平均値の8.3%を超えることが予測され、7年連続で高度成長を維持する見込みだという。
年初以来、農民の収入の伸びには「2つの増加、2つの上昇」という特徴がみられる。すなわち穀物などの主要農産品の生産量が増加して価格水準が上昇し、農民の出稼ぎ労働者の人数が増加して給与水準が上昇したのだ。農民への支援策・優遇策の強化にともない、農民の収入は緩やかに増加することが確実とみられる。
(4)新規雇用が1千万人以上
人力資源・社会保障部がまとめた統計によると、今年第1-3四半期(1-9月)に全国の都市部で新たに就業した人の数は931万人に上り、通年の目標人数900万人を前倒しで達成した。第11次五カ年計画(2006-2010年、十一五)期間に都市部で新たに就業した人の数は年平均1100万人に達した。
数年前の年間の新規就業者数は約900万人で、後に1千万人の大台に乗った。雇用の保障の成果はたやすく上げられるものではなく、今後はこのペースをさらに維持するものとみられる。