(7)CPI上昇幅が3%以上
今年は消費者物価指数(CPI)が上昇を続け、11月には5%を上回って28カ月ぶりの高い数字となった。ある専門家の予測によると、通年のCPI上昇幅は3%を超えるという。
世界的に氾濫する流動性が物価上昇を背面から押し上げた。中国は来年、通貨政策を適度に緩和された通貨政策から安定的な通貨政策へと切り替える見込みだ。さまざまなマクロ調整措置が実施されるのにともない、今後一定の期間は物価の総合的水準が基本的に安定を維持するとみられる。
(8)省エネ・汚染物質排出削減がダブルで目標達成
今年は十一五の省エネ・汚染物資排出削減に関する拘束力をもった指標の達成に向けた最終年だ。現時点で、省エネの目標は予定通り達成される見込みとなっており、主要汚染物質の排出総量は10%削減という目標値を超過達成できる見込みだ。
だが中国は引き続き経済発展モデルの転換と経済の構造調整という重大な任務に直面しているため、今後の省エネ・汚染物質排出削減にかかる圧力は軽視できない。省エネ・汚染物質排出削減に対する認識を高め、長期的な計画を立て、省エネ・汚染物質排出削減にプラスになる体制とメカニズムの構築を模索する必要がある。