国家電網公司の劉振亜総経理(社長)は6日、国は今後5年間に5千億元以上を投入して、「三縦三横」プロジェクト(大規模な送電網の整備プロジェクト)に対応した超高圧交流送電線の基幹ネットワーク建設および11件の超高圧直流送電線の建設プロジェクトを推し進めると発表した。超高圧送電線は全長が4万キロメートルに達し、交流と直流とがバランスよく発展する堅固で力強い送電ネットワークが形成される見込みだ。「国際金融報」が伝えた。
劉総経理によると、中国では石炭や電力の輸送をめぐる問題がしばしば発生しており、主な原因としてエネルギー配置が石炭輸送に過度に依存していること、電力輸送の割合が目立って低いこと、電力ネットワークがエネルギーの総合的な輸送システムで果たす役割が明らかに不十分であること、などが挙げられる。よって、電力発展モデルを早急に転換させ、石炭輸送と電力輸送とが同時に行われるようにすることが必要であり、とりわけ電力輸送を優先的に発展させることが必要だという。
この超高圧送電線プロジェクトは、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)期間中の超高圧送電網建設プロジェクトの第一歩となるものだ。劉総経理によると、今後10年間に中国の超高圧送電ネットワーク建設は重大な発展チャンスを迎える。十二五末には社会全体の電力使用量は6兆1千億キロワット毎時、発電設備容量は14億4千万キロワットに達する見込みだ。第13次五カ年計画(2016-20年、十三五)末には電力使用量は7兆8千億キロワット毎時、発電設備容量は17億6千万キロワットに達して、いずれも2009年の2倍に達するとみられ、巨大な成長の可能性があるといえる。
「人民網日本語版」2011年1月7日