20年で187倍 茅台酒価格で垣間見る中国人の贅沢品消費指向

20年で187倍 茅台酒価格で垣間見る中国人の贅沢品消費指向。

タグ: 中国 消費 物価 茅台酒 価格

発信時間: 2011-01-13 17:59:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽茅台酒が投資商品に

北京東城区で働く崔さんは先週、オークションサイト「嘉徳在線」で、1987年ものの茅台酒を1万2300元で購入した。

今年25歳の崔さんは2年前に大学を卒業したばかりで、酒についてはまったく詳しくない。1万2300元は彼女の2カ月分の給料に相当する。彼女は「茅台酒の購入は投資のため」と語るが、購入した茅台酒をどのように鑑定するのか、今後価値がどのように上がっていくのかについてはまったくわからないという。

しかし崔さんは、茅台酒は現在、ある意味で「ハードカレンシー」としての役割を持っており、住宅と同じで買っても絶対に損はしないと確信している。「今嘉徳で売られている1991年ものの茅台酒は、開始価格ですでに8000元の値がつけられています。私の買った茅台酒はすでに儲けたといえるでしょう」。

崔さんと同じような投資家はますます多くなっている。2007年以来、販売業者が茅台酒を大量購入することで利益を得たという話が何度も聞かれ、「茅台公司の株よりも茅台酒を大量購入すべき」という言葉まで出ている。

貴州茅台公司の袁仁国董事長は2010年末、53度の飛天牌・茅台酒の販売価格を959元以下とし、販売業者がこの価格制限に違反した場合は厳しく処罰すると発表した。

しかし、結局のところ「価格はまったく抑制できない」というのが現状だ。ある白酒の販売業者によると、茅台酒は入荷時の価格がすでに1000元を上回っており、しかも入荷するためにコネを探さなければならないという。元旦後は北京のスーパー、専門店などで茅台酒が一斉に品切れとなる。一部の酒屋ではまだ在庫があるものの、価格はどれも1500元前後だ。

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