▽生産能力の不足が品切れを招く結果に
茅台鎮は河べりにあり、風力が弱く、茅台酒を醸造するための微生物の生息と繁殖に適している。
伝統的な茅台酒の生産方法では、1回の生産サイクルに1年かかるほか、さらに3年間熟成しなければならない。原料の搬入や混和・保存など、全ての工程を含めると、製品として売り出されるまでに平均で少なくとも5年はかかる。
特殊な製造方法と厳しい土地条件により、茅台酒はいつも発売とともに品薄のレッテルを貼られてしまう。貴州茅台公司の2009年年報によると、同年、茅台酒及び関連製品の生産量は前年比16.7%増の約3万トンとなっている。実のところ、茅台公司は長年にわたり、巨額を投じて毎年2000トンずつ生産能力を拡大してきた。しかしそれでも、茅台酒は社会のニーズを満たすことができないのだ。