記者会見で発言する余邦利チーフエコノミスト
中国鉄道部の余邦利チーフエコノミストは15日、鉄道部の春運(春節の特別運行体制)記者会見において、中国の高速鉄道用資金は完全に保障されており、財政危機を招くことはないと述べた。
また、余邦利氏は次のように述べている。「中国鉄道全体の債務水準は、安全かつ合理的でコントロール可能な水準にある。2010年末、鉄道会社の資産負債率はおよそ56%前後で、今後長い時期における債務返済や利子の支払いには潤沢なキャッシュフローがある」
2011年、中国は鉄道インフラ建設投資に7000億人民元の予算を組み、新路線レール敷設7935キロメートル、在来線複線化レール敷設6211キロメートル、新路線開通7901キロメートル、複線開通6861キロメートル、電化鉄道開通8800キロメートルを予定している。
2003年以来、とりわけ2008年の国際金融危機以降、中国は大規模な高速鉄道建設を展開している。2003年からの鉄道建設プロジェクトの総投資額は4兆元を超え、ここ2年のインフラ建設投資規模は約7000億元をキープしている。