中国の「大型旅客機」プロジェクトの重責を担う中国商用飛機公司がこのほど明らかにしたところによると、中国独自開発の大型旅客機「C919」は2014年にテスト飛行が行われ、16年に市場に投入される見込みであり、今年はすでにテスト飛行に成功したローカル線用国産ジェット機「ARJ-21」が市場に投入される予定だという。「広州日報」が伝えた。
▽ARJ-21 すでに240機を受注
09年にARJ-21がテスト飛行に成功すると、国産大型旅客機プロジェクトへの注目が高まった。同プロジェクトの主要責任者の一人である同公司の金壮竜総経理(社長、博士)は16日、上海市の復旦大学で行われた学術フォーラムに出席した際、2年に及ぶテスト調整期間を経て、今年はARJ-21一号機が市場に投入される予定であり、すでに米国や欧州の先進国といったハイエンドの顧客などから240機分の注文を受けていることを明らかにした。
金総経理によると、ARJ-21の研究開発には8年間を要し、世界中から注目を集めていた。これまでにゼネラル・エレクトリック(GE)やハネウェルといった多くの世界的な航空機器メーカーから、相次いで協力の要請が寄せられている。金総経理は「ローカル線用国産ジェット機ARJ-21のプロジェクトの研究開発過程で、われわれは一つの前提を終始堅持し続けた。それは、すべての海外サプライヤーはわれわれに技術移転を行うべきという前提だ」と述べ、こうした姿勢が今後のより壮大な国産大型旅客機プロジェクトに向けた基礎をうち立てたという。