今月20日から、預金業務を取り扱う金融機関の人民元建て預金の預金準備率が50ベーシスポイント引き上げられ、四大国有銀行の法定預金準備率が19%となる。これは中国人民銀行(中央銀行)による2011年初の準備率引き上げであり、2010年年初以来7回目の引き上げでもある。「国際金融報」が伝えた。
国家統計局は20日に昨年12月の一連の経済データを発表する予定だ。人民銀が市場の予測より早く準備率引き上げを選択したことにより、昨年12月のデータが予測を上回っているのではないかとの懸念が引き起こされ、とりわけ消費者物価指数(CPI)の上昇幅に対する懸念が増大している。
全国人民代表大会常務委員会で副委員長を務めた経済学者の成思危氏が14日明らかにしたところによると、2010年12月のCPI上昇幅は高水準だった11月の5.1%を上回る可能性があるという。ドイツ銀行の予測では、2010年の通年のCPI上昇幅は4.5%前後で、今年の上昇幅を4%以内に抑えることは難しいという。