中国商務部の姚堅報道官は18日の定例記者会見で、2010年1-11月の中国のレアアース輸出量は3万5000トンで前年同期比14.5%増加、輸出額は同171%増加し、単価は130%超の上昇となったと発表した。2010年の中国のレアアース輸出割当枠は前年比で約30%減少した。
姚堅報道官は、中国のレアアース輸出に関する問題について以下のように述べた。
12月28日に発表したレアアース輸出割当枠は第1回の割当枠で、通年の割当枠ではない。通年の割当枠は決まり次第すぐに発表する。現在、関係部門と話し合いを進めている段階だ。2010年1-11月の中国のレアアース輸出量は3万5000トンで14.5%増加、輸出額は171%増加し、単価は130%超の上昇となった。輸出先は主に日本、欧州連合(EU)、米国で、全体の86%を占めた。2010年の中国のレアアース輸出割当枠は前年比で約30%減少した。これまでに何度も述べているとおり、中国のレアアース輸出は単なる輸出政策ではなく、レアアースの生産政策や製錬政策とともに研究していく。それと同時に、中国は引き続き国際市場でレアアースを供給し、世界貿易機関(WTO)の規定に基づきレアアースの輸出割当枠を管理していく。