▽競争上の優位は明らか
広く注目を集めるこのたびのカリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトは、総延長が約1100キロメートルに達し、第一段階のプロジェクト費用として450億元が投入される見込みだ。中国以外にも、日本、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、韓国、ベルギーなど多くの国の企業が入札に参加する意向を示している。昔からの高速鉄道強国も複数あるが、中国の優位は明らかだ。
第一に、中国には時速350キロメートルの高速鉄道を安全に運営した豊富な経験がある。これは他国にはない中国の強みだ。中国は現在、世界で唯一の時速350キロで走る高速鉄道を運営している国で、安全運転を続けている。総延長約8千キロメートルの高速鉄道が順調に開通して運営がスタートし、中国は世界の高速鉄道運営で速度が最も速く、距離が最も長く、技術システムが最も整った国となった。
第二に、中国は時速350キロメートル超の高速鉄道技術で世界トップレベルにある。今回GEと提携を結んだ中国南車は、高速・中速動力車ユニットや都市軌道交通車両の設計、製造、試運転、メンテナンスなどで豊富な経験と進んだ技術を擁する。さきに南車が開発した16両編成の動力車ユニット「CRH380A」は、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の先行テスト区間で、鉄道の試運転での速度としては世界最速となる時速486キロメートルを記録した。
中国の鉄道は快適性の指標に基づく総合的技術システムをうち立てており、世界に先駆けて時速350キロメートルの条件の下で、空気動力学、レール、車体の気密強度、振動削減と騒音軽減、大断面の車体といった一連の重要な技術的問題をクリアした。特に高速鉄道に求められる高い安定性の問題、トンネルでの車両すれ違い時の安全性と快適性の問題を解決して、世界の高速鉄道運営の質をより高いレベルに押し上げたといえる。
「人民網日本語版」2011年1月26日