▽海外旅行は色とりどり
春節連休期間中、北京市では多くのコミュニティが閑散としていた。市外出身者や出稼ぎ農民労働者が帰省したためばかりでなく、旅行に出かける北京市民が大幅に増加したことが重要な要因の一つだ。同市が提供した団体旅行に関する最新のデータによると、春節前後を含む連休期間に海外旅行に出かけた北京市民はのべ6万7500人に達し、前年同期比59.6%増加したという。
同弁公室が発表した国内の主要な出入国都市に関する情報によると、広東省深セン市の出入国ポイントでは今月4日に早くも出入国ラッシュがみられ、団体ツアー約5千団体がここを通過して海外に出発した。その他の各都市でも4日に海外旅行の出発ラッシュが始まった。最も人気のある旅行先は台湾地区で、昨年12月には予約が完売したという。2日から9日にかけてタイへ飛んだ航空便350便のうち、チャーター便は130便で行き先はプーケット島、サメット島、サムイ島などだった。
自動車社会の到来に伴い、国内旅行市場で主流となりつつあるドライブ旅行が、今年の春節には海外旅行へも広がった。雲南省から陸路でタイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアなどを旅するドライブ旅行が人気を集めた。
春節連休の前半には、米国30州を暴風・大雪が襲ったため、航空各社は米国への航空便約1万3千便の運航を取りやめた。同弁公室によると、春節連休期間には中国から100を超える団体ツアーが米国を訪れ、中には参加者が1千人を超える大規模なツアーもいくつかあったという。