「中国のGNPは日本には遥かにおよばない」
「しかし、私たちはデータの裏に隠された深層部分を見極めなければならない」と高輝清主任は述べた。「中国の一人当たりのGDPは日本に大きく引き離されている」。これは一般的によく聞かれる意見であり、まぎれもない事実である。また、一人当たりのGDP以外にも、中国のGNPに関しては、日本との間にかなりの差が存在している。
高輝清主任は次のように解説した。「GDPは「国内総生産」、GNPは「国民総生産」を指している。簡単にいうと、GNPはGDPに対外投資など海外からの要素所得を加えた付加価値の総額である。」
GDPとGNPの定義に関する学術的な論争は後を絶たないが、高輝清主任は「GDPと比べ、GNPのほうが国の経済総量や国の経済力をより具体的に反映させている」と述べた。とりわけ、日本は海外資産が豊富で、大部分の収益を海外資産から得ている。海外資産収益が国内収益に相当しているといっても過言ではない。高輝清主任は「GNPで中国は日本に遥かに及ばないことが分かる」としている。