中国の経済成長は現在、依然として投資に依存する輸出型モデルだ。中国のように、膨大なGDPを有する一方で消費能力が低下している国は世界のどこにもない。中国は他国から資源と技術を吸収することに全力を注いでいるが、その結果もたらされたのはエネルギーやその他の商品のインフレであり、また、巨額の輸出超過が生み出された。このような発展モデルは一見すばらしく見えるが、実は中国にとって隠れた危険にもなる。
日本は第二次大戦後、経済の急激な停滞を経験しているが、中国もこれと似たような危険を抱えている。「第12次五カ年計画」では、内需けん引と経済の均衡を促進していくことが明確にされたが、中国が計画通りにこれらの問題を解決できるかどうかはまだ未知数だ。中国人は、経済が日本を上回っている今のうちに喜んでおくべきだ。なぜなら将来の世界経済には危険があふれているからだ。
「人民網日本語版」2011年2月17日