一人あたりのGDPも急速に増加した。初歩的な予測によると、2010年の中国の一人あたりGDPは2万9748元で、価格要素を差し引いた実質伸び率は2005年比65.7%増、年平均成長率は10.6%で、第10次五カ年計画期と比べ、1.5ポイント上昇した。また、都市・農村住民の収入も急速に増加している。
国の財政力も大きく強まった。2010年、中国の財政収入は2005年比2.6倍の8兆3080億元に達し、年平均成長率は21.3%となった。2010年末、中国の外貨準備高は2005年比3.5倍の2兆8473億ドルに達し、2006年以降は日本を超え、5年連続で世界一位となっている。
このほか、対外経済、対外貿易の水準も高まり、開放型経済は新たな段階に入った。輸出入総額は近年常に世界トップクラスに位置しており、中でも貨物輸出額は2009年以降ドイツを超え世界1位、貨物輸入額は米国に次ぐ2位となった。また、中国は18年連続で外資導入が最多の発展途上国となっている。