中国は1年前にドイツを抜き、世界最大の輸出国となった。しかし、多くの人はいつまでその地位を守り続けられるのかと懐疑的な目で見ている。
北京は経済刺激策として、「家電下郷」(家電の農村普及)などのプロジェクトに大量の資金を投じ、経済のバランスを調整するために輸出依存型の経済を国内消費型へ移行させようとしている。しかしながら、ここ数カ月の輸出の伸びや高付加価値製品への移行は、今後も輸出が中国の経済成長をけん引役となることを物語っている。
シンガポール華僑銀行の謝棟銘エコノミストは「中国企業は中国中西部に拠点を移すことでコストを抑えようとしている」と指摘。低付加価値製品の生産は、給与やその他のコストが低い西部地区に移し、沿岸部地区はハイテク製品の製造にシフトしているという。