中国の政策決定者は今、これまでたびたび実証されてきた「世界の鉄のルール」をうち破ろうと全力で取り組みを進めている。それは、経済成長は完全無傷のものではなく、それ自身に破壊的な一面とアンバランスな傾向とがある、というルールだ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
5日に開幕した第11期全国人民代表大会第4回会議は、政府の活動報告を審議し、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)の綱要(草案)を審査した。また全国政治協商会議の委員が重点的な問題をめぐり討論を行った。
十二五は中国の今後5年間の経済社会の発展の青写真を描き出すもので、「科学的な発展」と「経済発展方式の転換加速」がテーマ、主軸として確定している。国民生活の保障と改善もこれまでになく注目を集めることが予想される。
ノーベル経済学賞受賞者の故サイモン・クズネッツ氏は、一連の先進国を含む世界の現代経済成長史に関する研究を通じて、「経済成長のマイナスの影響」の存在を証明した。