『中国証券報』
過剰流動性を抑制 物価・不動産価格高騰の元凶を断つ
国務院の温家宝首相は14日、人民大会堂で国内外の記者の質問に答えた。不動産価格について、温首相は「第一に、過剰な流動性をコントロールすること。物価に関しても、これは重要であり、不動産価格と物価が高騰する元凶となる貨幣を抑制することが肝心だ。第二に財政・税収・金融など様々なルートで市場の需要を調整する。第三に地方の政府の責任を強化し、物価においても不動産価格においても地方が確実に責任を持つこと。つまり、『米』は省長が管理し、『野菜』は市長が担当する。不動産価格も地方が中心になって責任を持つべきである」と述べた。
2月新規融資反落 金利・預金準備金率引き上げの可能性
中国人民銀行(中央銀行)が14日に発表したデーターによると、2月、人民元建て新規融資は5356億元で、前年同期に比べ1929億元増加し、1月の1兆400万元に比べ、48.5%減と大幅に下回った。2月のマネーサプライ(通貨供給量)M2伸び率は15.7%、前月末に比べ1.5ポイント、前年同期に比べ9.8ポイント下回った。エコノミストによると、貨幣融資の伸び率が大きく下がったのは、融資抑制政策が功を奏したことを示している。今後インフレが深刻になると予測されるため、政策はまだ緩めることはできない。今後、金利と預金準備金率は引き上げられる可能性が高い。