非鉄金属にも影響が及ぶ
レアメタルのみならず、他の金属製品の輸出も打撃を受けている。
日本の非鉄金属は主に製造業で利用されているが、今回の地震は日本の主要な工業地帯を襲ったため、自動車、電子、科学工業など非鉄金属の川下産業が甚大な被害を受けた。
その内、地震は中国のアルミ電極箔の輸出に最も影響を与えた。被災地(福島県およびその周辺地域)には日本のアルミ電解コンデンサのメーカーが集中しており、放射能の影響を受けた工場は長期的に閉鎖される見込みである。
日本のアルミ需要は一時的に減少するとみられている。中鋁網(cnal.com)がまとめた統計によると、日本はアルミの純輸入国であり、2010年の日本のアルミ消費量は215.4万トン、世界需要の5.25%を占めた。
招商証券と国信証券の非鉄産業アナリストは、アルミ電解コンデンサおよび自動車工場の操業停止が、アルミの消費に与える一時的な影響は比較的大きいとしている。アルミ需要の30%は自動車産業に活用されているが、現在、日本の自動車産業は多大な被害を受け、日本の三大自動車メーカーであるトヨタ、ホンダ、日産で合わせて22か所の工場が操業停止となり、アルミ価格に影響を与えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月16日