東芝も最も重要な半導体工場を岩手県に持つ。この半導体というは、私たちは少し疎いかもしれない。例えば携帯電話のメモリーカードのことで、日本では「半導体」と呼ばれる。私たちのデジタルカメラのメモリーカード、パソコンの記憶デバイスは、みなこの東芝の岩手県工場で生産されている。
これほど大きな地震の後では、フラッシュメモリやストレージの生産も停止する。生産を再開できるのはいつになるか、特にこうした工場に電力供給を再開できるのはいつになるか。生産再開は電力供給再開後、工場内の設備を再調整してからになる。これは相当長い時間を要す。
日立や東芝だけでなくソニーも宮城県に多くの工場を持つ。ソニー製の光ディスクは基本的に宮城県で生産されている。これらの工場は大きな被害を被った。私がソニーの関係者から聞いたところ従業員に死傷者は出なかったようだが、余りにも巨大な地震だったため、いつになったら生産を再開できるのかはまだわからない。こうしたことから見ると今回の大地震、大津波は日本のほぼ全ての企業に一定の損失をもたらしたと言える。しかも、生産再開はずっと先になる。今回の大地震、大津波による日本企業の損失は相当大きいと言うべきだろう。
「人民網日本語版」2011年3月17日