中国大手旅行サイト「携程旅行網」は17日、東日本大震災が起きた際に旅行中だった中国人観光客193人が全員無事帰国したことを受け、業界に先がけて日本の被災地から戻る観光客と労働者向けに「心のケア・危機介入の手引き」を発表した。帰国者が被災により受けた精神的ダメージのすみやかな回復を助ける。
専門家によると、人間は危機に遭った時、焦り、心配、呆然とする、怒り、情緒不安定、食欲低下、消化不良、睡眠不足など、心身の困惑というさまざまな敏感な反応が起こる可能性がある。果ては他人を信用せず、注意不足などの反応も起き、仕事や人間関係に影響を与えることもある。研究によると、危機に遭遇した人たちは時間の推移に伴いほとんどが治癒するが、人によっては症状が続き、専門のカウンセリング施設の支援が必要な場合もある。
「携程旅行網」の孫茂華・高級副総裁は、同サイトは今回日本の地震を自ら経験した観光客と労働者に対しより多くのメンタルサポートを提供し、今回の「手引き」では生活リズムの維持、家族との心の分かち合い、体のリラックス方法、スポーツ活動への積極的な参加、外部との交流を増やすなど自らできる情緒安定の簡単な方法を紹介しており、精神的に非常につらく、深刻な精神的危機が現れた場合は、すみやかに専門医にかかることを勧めている。
「人民網日本語版」2011年3月18日