日本で起きた巨大地震は、産業界にも極めて大きな衝撃をもたらした。一番先にダメージを受けたのは、日本が世界に誇る自動車産業だった。トヨタ、ホンダ、日産の日本三大自動車メーカーは14日、地震の影響により全面的に生産を停止すると発表した。国際金融報が伝えた。
第二次世界大戦後の国内自動車メーカーの大躍進は、日本の高度成長期の神話となり、無数の国内外企業にとって見習うべき手本となった。しかし、天災人災は、そのような積み重ねを一瞬にしてたたきつぶす。今回の大震災は、100年近く築き上げられた日本自動車業発展に壊滅的なダメージをもたらし、その損失は空前絶後のものとなるだろう。
我々はしかし、大災難を前にしてため息をつき肩を落とすと同時に、さらにその先を見極める必要がある。日本の自動車メーカーは、主観・客観両方の「転ばぬ先の杖」でもって損失を最小限に食い止めた。これは、我々が見習うべきグローバル配置戦略の一つと言えよう。